2020.12.30
氷室作太夫家住居の保存活用に関する請願書 採択通知のお知らせ

【氷室作太夫家住居の保存活用に関する請願書】を、津島市議会議長宛てに、11月16日に提出しました。先日、津島市議会事務局より『採択通知』をいただきましたので、ご報告をさせて頂きます。

氷室作太夫家住居の保存活用に関する請願書

1.請願の趣旨
津島市が所有する、津島市指定有形文化財「氷室作太夫家住居」は、近年劣化が著しく、軒先は崩れ、傾斜が進んでおり、今すぐにでも抜本的な修理をしなければ建造物として維持できない状況であることは周知の事実で、今、倒壊の危機にある。津島市所有の文化財を朽ちさせ、失うことはあってはならないことである。
「氷室作太夫家住居」について、津島市のホームページでは、「天王社(現在の津島神社)の社家(神職家)は、幕末には30家を数えたが、明治維新における制度の改革によって、転職した家も多く、嘉永2年(1849)に建てられた当家を除いては、社家の旧態を遺す建物は他には見られない。旧社家は御師として太夫名を称し、地方に信徒(檀那)をもち、信徒が参宮の際は自宅に宿泊させ神楽を行った。この建物にはその旧態がよく遺されていて、歴史的にも貴重である。」と紹介され、後世に伝えるべき貴重な文化遺産であることは明白である。
津島市は、「津島市歴史的風致維持向上計画」を歴史まちづくり法(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)に基づいて策定し、令和2年3月24日に文部科学大臣、農林水産大臣及び国土交通大臣から認定を受けた。その中で、「近年では、市指定有形文化財である「氷室作太夫家住居」の経年劣化が著しいことから、一般公開されていない。」(p141)と課題を認識し、「氷室作太夫家住居等、建造物の保存修理の取り組みを順次推進」(p176)するとしている。2021年は、御師制度が廃止されて150年に当たる。これを機に、津島御師の再評価を望むところであるが、倒壊の危機に瀕しているその遺構を復元・整備し、保存・再生、そして、まちづくりの資産として活用すべく請願する。

2.請願の項目
(1)氷室作太夫家住居の建物調査を実施すること。
(2)文化財保護法に基づく氷室作太夫家住居の保存活用計画を策定すること。
(3)計画に基づき、復元・整備を進めること。

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