- 御師の家物語
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名鉄津島駅から津島神社に向かって歩いていくと、高層マンションの足元に木造の町家、寺院の本堂など、津島のまちの歴史を示す建物、樹木、街路、水路、石碑など、多数の文化遺産が散在していることに気が付きます。津島市指定文化財の氷室作太夫家住居もその一つです。私たち氷室作太夫家住居の保存活用を進める会は、氷室作大夫家住居はもちろんのこと、津島のまちに残る数々の埋もれた文化遺産に着目し、それらを再評価し、歴史と文化の蓄積を活かした「温故知新のまちづくり」を提案しています。
その第一歩として、1)遺産の活用によるまちづくり【津島発見】、2)遺産を資産化するひとづくり【津島びと養成】に取り組んでいます。
再生イメージ図作成:クレメンス・メッツラー(Clemens Metzler)
氷室作太夫家住居は、嘉永2(1849)年竣工の木造 2 階建の建物を主屋とし、安政 5(1858)年に建てられたと考えられる長屋、塀、塀重門、さらに、その後の建設とみられる薬医門、さらに主屋の東西にある庭によって構成されています。この建物は、津島神社の社家(神職家)であり、御師を務めた氷室作太夫家の建物として建てられたものです。氷室作太夫家は、江戸時代に津島神社の社家を務めた…
津島市片町二丁目に現存する津島市指定文化財氷室作太夫家住居は、江戸時代に津島神社の社家(神職家)と御師を務めていた氷室作太夫家の住宅と津島神社参詣人に饗応する施設を兼ねた建物です。敷地には、嘉永2(1849)年竣工の主屋、安政5(1858)年に建てられたと考えられる長屋、塀、塀重門、さらに、その後の建設とみられる…